「マシュパ」の謎が解けた日

「マシュパ」
今から20数年前、
パリの下町、19区のコインランドリーで、洗濯をしようとしていたら、
あとからやって来た、高校生くらいの男の子たちが何度も私に言うのです。「マシュパ」聞き取れたのはこれだけ、、??とわからないでいる私に、
彼らの声も、身振りもだんだん大きくなって、「なんでわかんないかなー」横の友達も、「ウララ〜」とお手上げな様子で、
だんだんジリジリとしてきた空気に、いたたまれなくなったビクビク者の私は、「じゃ、じゃあまた出直してきます。」とよくわからないままに立ち去ってしまったのでした。
ところが、そんな長年の謎が
先日、いとも簡単に解けたのです。
東京に、沢山雪が積もったあの日、
「今日は、みんな歩くのも大変そうだから、ギャラリーに足を運ぶのは難しいかもね〜。」と話していると、
まっ白な道から、ドアを開けて入ってきてくれた人がいました。
それは、数年ぶりに再会した
カメラマンのA部さんでした。
雑誌の取材で、私たちのひょうたん小屋まで、来てくださった熊本の秘境(?)
生野(ぐみの)を知る数少ないお方です。
きゃーきゃー喜んで、近況など話すうちに、A部さんが6年間フランスで写真のアシスタントと勉強をされていた時のお話を聞いて、あぁ、そういえば、「マシュパ」ってなんですか?と当時の状況をまじえて説明すると、
「あぁ!これじゃない?」と、すんなり答えが。
慌てて引っ張り出した紙に書いてもらうと、
「 Ça ne marche pas 」

「それ、壊れてるよ。」

サ ネ マシュパ(「r」のところはフランス語の特徴的な発音で)
でした!

ウォ〜〜、なんてこと!
ごめんなさい--!
タイムマシンがあったら謝りに行きたい。そして、ありがとうと言いたい。。
でも、もう会うことがないだろうから、心の中で、「あの時はありがとうね。わからなくてごめんね。お互い元気で暮らしましょうね。」と、静かにとなえるばかりでした。

GUMINO LAMP

旧 ひょうたんランプから、「 生野らんぷ 」で新しくスタートしました。 生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。 熊本県の小さな集落の畑でひょうたんを育て、らんぷをつくっています。