2023・01・21オンラインストアを更新しました

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「 うさぎさんの畑 の はなし 」

ふたごのウサギがふたつの畑を持っていて、

大好物の菜っぱや草を、毎年植えて暮らしていました。

今年もそろそろ畑の準備のはじまりです。



下の畑で、ウサギは声を揃えてたずねます。

「今年の畑のおうかがい、何を植えたらいいのかな?」

すると下の畑の土が答えます。

「今年はお腹の調子があんまり良くないんでね。ちょっと難しいかもしれないね。」

ウサギたちはそれを聞くと、大変、大変、驚いて慌てて土にたずねました。

「お腹の調子が悪いなら、腹ぐすりをあげようか?」すると土が答えます。

「山の奥に湧いている、きれいな湧水飲みたいな。」

「それならちょっと待っていて」ふたごのウサギは天秤棒にバケツをかつぎ、

エッサ、ホッサと跳んで走って、山の奥の湧水を汲み、

それからまた、おお急ぎで畑に戻り、土に水を飲ませました。

「他に欲しいものはないのかい?」すると土は

「葉っぱの粉を撒いておくれ」と頼みました。そこでふたごのウサギは、また山の奥へ跳んで走って、葉っぱの粉をバケツにいっぱいに持ってきました。

それを撒くと、土は前よりずいぶん気分が良いようでした。

「ゆっくり休んでお腹の調子を治しておくれ。」

ふたごのウサギはそう言って、次は上の畑へ行きました。



上の畑はキラキラ光って元気でした。

そこで、ウサギたちは、また土に向かってたずねました。

「今年の畑のおうかがい、何を植えたらいいのかな?」

すると上の畑は、力強く、たのもしい声で「うさぎの菜っぱを植えるといいぞ」

と答えてくれました。

そこで、ウサギたちは大よろこびで、うさぎの菜っぱの種を撒き、苗を作って、

それを畑に植えました。



そのウサギたちの一部始終をみていたものがあります。

それは、空でした。

空は、ウサギたちのために雲を呼び、「ウサギの畑にやさしい雨を降らせておくれ。」

と頼みました。

やわらかな雨を降らせると、今度は雲がお日様を呼び、「ウサギの畑にあたたかい光を注いでおくれ」と頼みました。

お日様がやって来て、ポカポカと畑に光をおくってやると、うさぎの菜っぱの苗たちは、畑じゅうで、ワイワイうれしく揺れながら、うさぎの耳にそっくりな葉をキラキラ光らせました。

ふたごのウサギも跳んで、跳んで、よろこびました。


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今回は、「ウサギさんの畑」ほか全部で6点の作品をアップしています。

週末の夜、ゆっくりとご覧いただけたらしあわせです。

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guminolamp

生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。熊本県の小さな集落でひょうたんを育て、「おとぎ話」をイメージしたランプと、伝統的な竹トングを作っています . We plant a gourds in small village in Kumamoto for make lamps.And also make a traditional bamboo tongs .