ゆるやかな、ひと時に

考えごとをしたいとき、落ち着きたいとき、
よく、わたしは手を動かしながら、
「夢中の世界」と呼んでいる時間にに入っていきます。
好きな歌や、静けさが、その世界への扉になってくれます。

ちょっと気が早いけれど、柿の木に実がなっている様子です。

というのも、先日、父の昔話を聞いて、柿の木に想いを馳せていたのです。

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中学生ごろ、父は野球部だったそうです。
練習が終わり、野球仲間と一緒に自転車に乗って帰るのですが、
偶然にも(!)ちょうど同じ頃合いに、ソフトボール部の女子たちも
練習が終わっていたそうです。

野球男子たちは自転車通学、ソフトボールの女子たちは徒歩。
それで、野球男子たちは、みんな1人ずつ、お目当ての女子を後ろに乗せて、
一緒に帰っていたそうです。


その帰り道の途中に、柿の木があり、秋になると男子たちは、
熟す一歩手前くらいの柿をとって、近くの土手に(!)こっそり隠し、(というか埋めて)
次にそこを通る時に、土手を掘るのだそうです。
すると、いい具合に熟した柿が出てきます!
それを、女子に「ほら、食えよ」とあげていたそうです。


こっそり柿の木に登り、柿を選ぶ少年たち、
土手に埋められた熟し柿を嬉しそうに受け取る少女たち。
牧歌的で、いきいきとしたその場面を思い浮かべると
ついつい微笑んでしまいます。


その少年、少女たちは、その後
それぞれ、別々の道を歩み、数十年経った同窓会で再会したそうです。

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父の話を聞きながら、「えー!ワイルドな贈り物だね!」
とびっくり笑いしながらも、なんだかいいなぁと思ったのです。



今日、この歌を聴きながら、切り絵をしていて、
なぜかこの話を思い出していました。

       ↓
「 White Shoes & The Couples Company  」Senandung Maaf
ゆるやかなひと時に、よかったらご覧ください。

guminolamp

生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。 熊本県の小さな集落の畑でひょうたんを育て、らんぷをつくっています。